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バール・ダーヴィッドは、同世代の若い音楽家の中でも突出した存在のひとりと言えよう。

これまで30カ国近くで演奏経験を重ねており、代表的な場所としてはブエノスアイレスのテアトロ・コロン、ニューヨークのリンカーン・センター、ウィーンの楽友協会、アムステルダムのコンセルトヘボウ、パリのサル・プレイエル、ザルツブルグの祝祭大劇場、そして東京の紀尾井ホールなどである。定期的にブダペスト祝祭管弦楽団の演奏会に出演し、ハインツ・ホリガー、ペシュコー・ゾルターン、ミハイル・プレトニョフ、タカーチ-ナジ・ガーボル、クラウス・トゥーネマンらとも共演を果たした。またコチシュ・ゾルターンはこれまでに4回、ハンガリー国立フィルのソリストとして彼を招いている。(ベートーベンのピアノ協奏曲第5番、リストの第2番、プロコフィエフの第3番、シェーンベルクの作品42) 

ダーヴィッドは1982年にブダペストに生まれた。アエリナ・サビナ音楽学校にてカラペティアン・カリンの生徒としてピアノを始めた。1995年からはバルトーク音楽院にてベンクー・ゾルターンの元で研鑽を積み、2006年にはリスト・フェレンツ音楽大学にてナードル・ジェルジとケメネシュ・アンドラーシュのもとディプロマを獲得。2011年には同音楽大学より博士号を授与され、2013年からは教鞭もとっている。彼の生徒は国内外の様々なコンクールで受賞している。 

彼はこれまで多くのコンクールにて賞賛を得てきた。(仙台、マドリッド、カントゥ、オスロ、カッサ、バーデンバイウィーン、ブダペスト、セゲド、ペーチ、ベーケーシュ-タルホシュ)

マジャリ・ゾルターン博士奨学生であり、その他三度のフィッシャー・アニー奨学生、ハンガリー共和国奨学生、ロビチェク・ペーテル賞受賞、そしてデブレツェン大学ウニヴェルシタシュ基金からも奨学金を授与されている。

音楽教育誌「パルランド」や「文化と社会」誌に定期的に寄稿もしている。 

アレックス・ローゼン執筆